そしてオススメする4つ目の理由

以上が、このドラマが想像以上に面白かった3つの理由です。が、冒頭では素晴らしい理由は4つある、とお伝えさせていただきました。ではその4つ目は何か?というと、それは、100年時代を生きる私たちへの、優しく、静かで温かなメッセージなのです。

主人公は、友人であるフードスタイリストの香子(夏川結衣)が運営するシェアハウスに引っ越すのですが、第1話の最後に香子に「なんでシェアハウスをしようと思ったんですか?」と質問します。すると香子はこう答えるのです。

「人生100年時代、やっとこさ50になって、もう一人でいいやって思ってる。でもずっと一人は無理かもしれない。だからこの家がみんなの家になったらって。好きなときに、好きなように、好きな誰かと暮らす。そんな日が来てもいいなと思ったの」。

……良いセリフではないでしょうか? 実際に香子世代である私は、あまりに彼女の言葉が胸に染みて、「好きなときに、好きなように、好きな誰かと暮らす」の部分を3回も聞き直してしまいました。

こんなに王道の恋愛ドラマなのですが、優しさとリアリティをもって、現代の一番の社会問題とも言える“老いの孤独と不安”に光を当てている。見事としか言いようがありません。

今後、様々な孤独や不安を抱えていると思われる登場人物たちが、どのように自分なりの生き方を見つけていくのか。主人公から元気をもらいつつ、自分の老後を前向きに考える参考にもさせていただこうと思っています。