集団免疫獲得への壁
「すべての人にワクチンを」をスローガンに、今ではテレビニュースやソーシャルメディアでワクチンという言葉を聞かない日はない。
ニューヨーク州では4月29日より、16歳以上の人々は予約をせずとも指定会場でワクチン接種ができるようになった。「あなたがすること。それはただ会場に現れることだけです」とクオモ知事は自信を持って新政策を打ち出した。州政府も連邦政府もあの手この手で、人々に接種を呼びかけている。

しかし、ワクチン接種が進んでいるアメリカでも「着々」とはいきそうにない。先程のデモ抗議を見ても、一定数いる「マスク拒否派」がワクチン接種をするようになるとは思えないからだ。
マスク拒否派の人々(主に共和党派)は本来、個人の自由を重んじるため、ワクチン接種を強制されるなんて真っ平御免だと考えている。
パンデミックを食い止めるには前出の通り、多くの人が足並みを揃えてこそ効果が発揮できる。ワクチンを打たない人が一定数いることで、前出の集団免疫獲得に必要な70%以上に届かない可能性が出てきてしまう。