さまざまな片づけ方法を試したけれど、リバウンドをくり返してきた片づけられない人たちが“最後の駆け込み寺”として頼り、これまでに1000人以上を救ってきた片づけアドバイザー・石阪京子さん。メディア出演も多く、 片づけられない家のビフォー・アフターの劇的な変化は毎回大反響を呼び、最新刊『一回やれば、一生散らからない「3日片づけ」プログラム これが最後の片づけ!』を含めた石阪さんの著書は累計10万部を突破。そんな凄腕の石阪さん流・片づけ術とは? 

今回は、備蓄やストック収納に悩んでいる家庭を救う片づけルールを、『一回やれば、一生散らからない「3日片づけ」プログラム これが最後の片づけ!』より一部抜粋してご紹介。コロナの影響で災害や感染症対策のための備えが必要だと気づいた人も多い昨今。何を備蓄すべきで、どのように収納するのがいいのか。withコロナ時代の片づけ術に加え、いざという時のために役立つ備蓄品リストも紹介します。

 

新しい生活スタイルで
「片づけ」がより重要に

新型コロナウイルスの感染拡大を機に、片づけに対する意識は大きく変わりました。 ステイホーム期間が長くなることで、「家が片づいている人と、散らかっている人とでは圧倒的に幸せ感が違う」という事実に、改めて多くの人が気付かれたと思います。

家族が家で過ごす時間が増えると、ただでさえ片づきにくくなる上に、家族のために3食料理を作ることも増えます。キッチンは狭いし、モノは多いし、掃除もしないといけないし......。家事を担っている人は本当に大変です。

それに加えて、在宅ワークの旦那様からは「なんで専業主婦なのに部屋を片づけられないんだ」と言われたり、働いているお母さんは、自分も在宅ワークで、仕事と家事の両方を回すことに混乱したり。精神面が不安定になるお子さんもいらっしゃって、もともと片づけで悩んでいた方は、さらに深刻な家庭内の悩みを抱えやすくなったように思います。

でも、私は、これは、暮らしを整えるきっかけになったと思います。 ずっと後回しにしていた問題が浮き彫りになり、それと向き合う時間ができたからです。 毎日がバタバタしていて、部屋が散らかっていても、ダイニングテーブルにモノが山積みで家族一緒にご飯を食べられなくても、これまで「仕方ない」「まぁ、いいか」とやり過ごしてきた方は多いでしょう。

写真はイメージです。Photo by iStock

でも、家族と家で過ごす時間が増え、他人と気ままに触れ合えない分、日々の暮らしのありがたさや家族の大切さに気が付いた方が多いのではないでしょうか。だから、今こそ、日々の暮らしや家族との毎日を快適にすることについて、真剣に考えてみませんか? 

新型コロナウイルスのような感染症ばかりでなく、地震や水害などの自然災害にも備えておかなければ、いざという時、命が守れないこともあります。備えるためにも、やはり最初に必要なのが「片づけ」です。モノが多い家は、地震など自然災害の時にも危険です。また、備蓄品を買っても置き場所がなかったり、万が一の時に必要なモノをさっと取り出せなければ、備えている意味もありません。withコロナ時代には「備えながらスッキリ暮らせる片づけ方」が求められていると私は考えています。