そんな日々が当たり前になってしまった
そんな日々が続き、気が付くとえにさんは常に夫の顔色をうかがって生活をするようになっていた。
「そのときはそれが当たり前でしたけど、今思えばずっと気を張って生活していて心が休まることはありませんでした。
ただ、暴力はなかった…と言うとおかしいですけど、それぐらいなら我慢できるかなって、結局10年以上その状態に耐えていたんです。
毎日辛くて苦しくて心は死んだような生活でした。でも二人目の子も授かっていたのでその子まで父親と引き離すには負い目がありました」
そんな生活のなか、えにさんが二度目に逃げようと思ったきっかけとは何だったのだろうか。