自由に笑えた瞬間に…
きっかけは些細なことだったとえにさんは話す。久しぶりに高校の友人たちと大勢で会う機会があり、そこではまるで高校生のときに戻ったみたいに自由に笑えたそうだ。そこで「あれ? ちょっと待てよ?」と思った。
<私、家に帰ったら旦那の顔色をうかがってびくびく暮らしてるけど、それっておかしくない?>
<本当の私はちゃんとこうやって笑うこともできてたのに、どうして家じゃ死んだみたいに無表情で生きてるの?>
<今の状況っておかしい!>
そのとき雷に打たれたみたいにハッとしたのだという。
「それでもう無理だ!と思ってまた家を飛び出しました。その後は別居を4年ぐらいした後、協議離婚をしました」
ひとまず逃げ切ったかに見えたえにさん。しかし、今度は「お金」の問題がつきまとってきた――。