2021.05.25
# エンタメ
向かうところ敵なしの「任天堂」を直撃する、2つのヤバい落とし穴
純利益が86%増だけど…生産が不安定になる恐れ
任天堂が空前の好業績に沸いている。5月6日に発表された'21年3月期決算は、売上高が前期比約34%増の1兆7589億円。純利益は実に前期比約86%増の4804億円となった。
「純利益は『Wii』や『ニンテンドーDS』シリーズが絶好調だった'09年3月期決算を上回り、過去最高を更新しました。理由としては新型コロナによる巣ごもり需要で、『あつまれ どうぶつの森』が世界的ヒットになったことや『ニンテンドースイッチ』の出荷が好調だったことがあげられます」(全国紙記者)

向かうところ敵なしの状況だが、実は足元には2つの落とし穴がある。
「世界的な半導体不足です。半導体の供給不足によって、ゲーム機の生産に不安が生じてくる可能性が考えられます」(経済評論家の木村喜由氏)
いまの任天堂を牽引している『ニンテンドースイッチ』の生産が不安定になる恐れがあるのだ。
もうひとつが東京のオフィス問題だ。任天堂はこれまで東京では浅草など4ヵ所に事業所が分散していた。それを昨年9月に神田の複合施設「神田スクエア」に集約した。任天堂社員が話す。