「JAPAN’S AUTHENTIC LUXURY」の略語となる造語「JAXURY」とは、『日本が誇るほんもの』を意味します。そんな“ほんもの”を見極めるための新たなる指針に基づいて、JAXURY委員会がファッション、美容、宿泊、飲料、茶菓子、器・道具、インテリア、ライフスタイル……オールジャンルから選定した「JAXURY アワード」を開催。いま私たちにとってのJAXURYなブランドの素晴らしさを知る喜びは、本当に送りたい毎日を、生活を、人生を、あたらめて発見する喜びにもきっとつながると信じます。どうぞお楽しみください!
今回は、オーラリー、オーカ・トランク、ブラミンク、ビームス、ユナイテッドアローズをご紹介します。
●JAXURY委員会のメンバー
小山薫堂さん(放送作家、脚本家、ラジオパーソナリティ)、前野隆司さん(慶應義塾大学大学院 システムデザイン・マネジメント研究科教授)、重松理さん(ユナイテッドアローズ名誉会長)、奈良宗久さん(裏千家今日庵業躰)、齋藤薫さん(美容ジャーナリスト、エッセイスト)、森岡弘さん(ファッションディレクター、スタイリスト)、隅谷彰宏さん(テイラーアンドクロース株式会社 代表取締役)、川合寛妥さん(株式会社赤坂柿山 代表取締役社長)、吉岡久美子(講談社 FRaU JAXURY号編集責任)
オーラリー
「ジェンダーレスな服」
型にはめない女性らしさこそが
21世紀のラグジュアリー
服が売れないと言われる時代だが、オーラリーの服はそんな流れをものともしない。定番ブランドとしての地位を確立し、性別、年齢、国を超えて愛される、現代のラグジュアリーを牽引するブランド。それでいて、決して守りに入ることはなく、国内外を飛び回り時間をかけてイチから作る素材やコンサバティブでないカラーパレットなど刺激的なラインナップが面白い。
シンプルで力が抜けているけれども、けっして手抜きやつまらないものにはならず、従来の女性らしさというイメージを覆し、自由な解釈を楽しめる、着る人を主役にする服作り。そんな新しい価値観を生み出したブランドは、毎シーズンワクワクを届け、驚きを与えてくれる。
オーカ・トランク
「心地よさを追求した素材」
相手への配慮があるジャパンクオリティ
オーカ・トランクの服を一言で表すのなら“洗練”。肩周りに負担をかけない肩入れ、日本人の体型に合うパターン作製など、75年培ったテーラー技術を生かし、ジャケットならではのきちんと感は保ちつつも今の時代感覚に寄り添う軽い着心地を実現。
日本に根ざした新しいラグジュアリーブランドを作りたいと考える3代目社長がたどり着いた現代に求められる価値のキーワード。それは、「本物の追求」「心地よさ」「振る舞い」。それらを詰め込んだオーカ・トランクの服は上質な素材、完璧な仕立て、美しいシルエットと三拍子揃い、圧倒的な存在感を放ちつつも服が主張しすぎることなく、着る人を際立たせる。
ブラミンク
「新しいラグジュアリーの形」
トレンドに振り回されず
“今”を感じるバランスのとれた服
「現代に生きる女性にふさわしい服とは何か?」を追い求めるブラミンクは、ブランドコンセプトやシーズンテーマを設けない。一過性のトレンドに振り回されることなく、時代の気分とすり合わせながら独自のラグジュアリーなムードを構築している。
普遍的でありながら、袖を通した時の高揚感が生まれるのは、素材のよさとシルエットの美しさを両立しているから。さらに、裏地の仕立てや細かいパーツにも妥協せず、細やかな配慮が頼もしい。生地の製作や縫製、伝統的なテーラリングを応用した仕立て、美しいパターンや品格に富んだデザインなど、普通の服では満足しない、内面から輝ける服づくりを続けている。