リモートワークのコツを教えてもらうために住まいに快適な仕事環境をつくっている方を訪ねました。「暮らしと仕事はきっちりと分かれているほうがメリハリのある生活が送れる」と言うインテリアコーディネーターの小針千紘さん。通勤がなくなって生まれた時間がいい区切りに。試行錯誤をしながら辿り着いた理想的な職住一体とは?

●暮らしている人
小針千紘さん
インテリアコーディネートショップ〈STYLICS〉のインテリアコーディネーターとして活躍。空間づくりのアイデアをまとめた個人のインスタグラム(@ko_int)では、等身大のインテリアの工夫を紹介している。

時間を区切ることで、一日にリズムを

小針さんが描いたスケッチ。3Dシミュレーターを使って仕事をすることが多いが、時にはイメージが膨らむのでスケッチを描くことも。

昨年4月の緊急事態宣言を機にリモートワークが始まった小針千紘さん。インテリアコーディネーターとして、所属している会社に出勤していた日々が一変。嬉しい反面、困惑したのが、“通勤”がなくなったことだった。

「リモートワークを始めた頃は、朝の通勤から解放されたことを喜んでいたんです。でも、しばらくして気づいたのは、あの時間が仕事を始めるための“切り替えタイム”になっていた、ということ。家だとイマイチ集中できない理由が見えてきて、一日の時間の使い方を見直すことにしました」

押し入れをデスクにするメリットは奥行きが十分にあること。デスクトップのパソコンを置いてもまだまだ余裕があり、その奥にファイルケースや卓上引き出しを並べている。

リモートワーク中も、通勤していた頃と同じ時間に起きていた小針さん。朝食後は始業時間までのんびりと過ごすことが多かったが、“切り替えタイム”を設けるために、家を出ていた時間になるとテレビを消すことに。

「そこから始業までの約1時間は、ソファでインテリア関係の本を読んだり、携帯電話で仕事にまつわる調べごとをしたり。パソコンを開くまではしないけれど、緩やかに仕事モードになれる工夫をしました」

「リモートワークで花を飾る習慣ができた」と小針さん。窓辺の植物もこの一年で増えたもの。

昼の休憩をきっちり1時間とるのも小針さんのルール。自炊することもあれば、豆を挽いてコーヒーを淹れることもあるが、今は昼休みだと意識するだけでしっかり休め、午後もスムーズに集中できるという。