人気機能の搭載と買収で拡大したFacebook社
最近のTwitter社は、かつてのFacebook社を彷彿とさせるのではないか。
Facebook社は、一定時間で投稿が消えるSnapchatが流行すれば、同社運営のInstagramに24時間で消える「ストーリーズ」を搭載。ショート動画共有アプリTikTokが流行すれば、やはりInstagramにそっくりの「リール」を搭載している。
このように、他のサービスの人気の機能とそっくりな機能を臆面もなく搭載してきたのが、Facebookだ。SnapchatもTikTokも買収を試みて失敗したため、まったく同じような機能を搭載して対抗してきたのだ。
また、2012年4月にはInstagramを、2014年2月にWhatsAppなど、多くのサービスを買収している。これは、若者に人気のアプリを買収することで若者市場を握るためだったと言われている。

中にはそれほど知られていないサービスも多数買収しているが、これは独占状態を作り、ユーザーと広告主の選択肢を減らして自社に集めることを意図したものと言われている。
これらの試みは十分に成功し、Facebook社はFacebook、InstagramやWhatsAppを通して、市場を獲得できていると言えるだろう。
現在のTwitter社の行動は、Facebook社にならったものではないか。つまり、フリートやスペースなどの機能の搭載は、ユーザーをTwitterに吸収しようとしたものであり、プラットフォームとしての価値を高め、広告媒体としての独占を狙ったものだと考えられるのだ。