「妻がホスト狂いで1700万の借金」
「15歳 覚醒剤で逮捕/少年院で中絶」
「2000万の借金を抱えたシングルマザー」……。
こんな壮絶な体験談が当たり前のように登場し、中毒性の高い「エモい」コンテンツに仕上がっている。

「泥水をすする人生」がなぜ支持されるのか
「街録ch」で取り上げられるのは、Instagramに日々アップされている「キラキラしたセレブな生活」とは真逆の、「泥水をすするような人生」ばかりだ。一見、SNS「映え」しない地味なコンテンツだが、今これが熱狂的に支持されているという。
人気の理由は、「リアル」さにある。
SNSを駆使することが当たり前になった今、特に若者を中心に、「噓」「ステマ」に嫌悪感を感じる人々が増えている。そうした人々にとって、テレビで横行する「やらせ」「過剰な演出」は耐え難いものにうつる。昨今のYoutube人気は、そうした「噓くさい」テレビに対するアンチテーゼでもある。
一方で、Youtubeが注目されるに従い、ビジネス化の動きが強まりつつある。人気Youtuberが「やらせ」を自白したり、ステマ案件で炎上する事件も増えた。
もはやYoutubeにもテレビ同様に「噓くさい」世界が出現し始めている。
そんな中、「街録ch」が取っている「リアル路線」は、多くのYoutube視聴者にとって、好ましいものに違いない。おそらくその辺りが「街録ch」が熱狂的に支持されている最大の理由だろう。