2021.05.20
# 韓国 # マンガ

韓国で日本マンガが「オタク文化」から「トレンド」へと進化した理由

鬼滅人気が牽引する第2次マンガブーム

鬼滅人気が止まらない

韓国で『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の人気が止まらない。今年1月27日の公開以来、5月16日にはついに観客動員数200万人を突破した。

現在まで、韓国映画界での2021年最高動員記録は、すでに上映が終了したディズニーアニメ『ソウルフル・ワールド』の204万人だが、公開以来110日間にわたって上位にランクし続ける『鬼滅の刃』がこれを上回り、今年上半期の韓国映画館の最高興行作になる可能性が極めて高くなっている。

韓国版のポスター(韓国SMGホールディングス公式Facebookより)

鬼滅人気は出版界でも確認できる。韓国の書店最大手「教保文庫」の集計によると、『鬼滅の刃』の完結編である23巻は、4月第3週の出版と同時に総合ベストセラー1位に登場、5月第2週まで4週連続で1位を占めている。

漫画本が教保文庫の総合ベストセラー1位になったのは、2014年に単行本化された韓国のウェブトゥーン『ミセン』以来のことだ。劇場用アニメをきっかけに、書店街でも鬼滅人気に火が付いたのだ。

日本では鬼滅を超えたという評価もある『呪術廻戦』も、韓国の読者たちの間で鬼滅に劣らない人気を誇っている。4月初週に14巻の予約販売が開始されると同時に、教保文庫で総合ベストセラー1位に躍り出た。

それだけでない。韓国最大のインターネット書店「yes24」の5月第1週総合ベストセラー集計では、鬼滅を抜いて『呪術廻戦15巻一般版』と『小説・呪術廻戦1巻~逝く夏と還る秋』が予約販売と同時に、それぞれ1位と2位にランクインするなど、鬼滅と互角の人気を見せている。

 

鬼滅や呪術などの日本マンガが韓国書店街で旋風を巻き起こしている理由としては、まず、プラットフォームの多様化を挙げることができる。

韓国では、老若男女が楽しむOTTサービスで日本アニメに接した人々がマンガへと流入する構図になっている。ネットフリックスはもちろん、韓国産OTTサイト「ワッチャ」「ラフテル」などでもテレビアニメが人気で、これらが日本マンガへの入り口としての役割を果たしているのだ。

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