いよいよ暑くなってきて、人間の大敵「蚊」のシーズンがやってきました。すでに公園で刺されてしまった!という方もいるかもしれません。特に今年は新型コロナの影響もあり、密を避けるために屋外のアクティビティが増えそう。公園だけではなく山、川、公園、あるいは道端、果ては寝室にまで……どこにだって現れるのが、蚊の憎いところです。

どうしたら蚊と無縁の快適な夏が送れるのか。医学博士であり、害虫防除技術研究所代表、有限会社モストップ取締役の白井良和さんに、蚊の恐ろしさと、効果がある蚊よけグッズを教えていただきました。

最も人を殺している生き物の1位が「蚊」

夏になりますと人を刺しに来る蚊、いやですね。できれば刺されたくないものです。刺されていやな原因は「かゆくなること」です。24年前に、ある女性の方が言っていました。「血が欲しかったら血くらいやるよ。でもかゆくさせるな!」と。

日本では、蚊に刺されて高熱が出たり、刺された場所が壊死(えし)するなどひどい症状になる「重症蚊刺過敏症」の方は特に刺されないように注意!ということでしたが、2014年、東京の代々木公園で、日本国内で1945年以来、69年ぶりにデング熱の国内感染が起こったことで、「日本でも蚊が病気をうつすことがある」ことを思い知らされました。

ビルゲイツ氏の「ゲイツノート(2014年4月)」によると、1年間に一番人を殺している生き物の3位はヘビの50,000人、2位はヒトの475,000人、1位がなんと蚊の725,000人でした。

ビル・ゲイツ氏によるGatesNotesに投稿された『The deadliest animal in the world』(2014/4/25)より
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海外では、死者が多いマラリア、野口英世博士が亡くなった黄熱、日本脳炎、デング熱、ジカ熱、ウエストナイル熱、チクングニア熱、ロスリバー熱、フィラリア症などがあり、これらは、原虫やウイルス、糸状虫を蚊が媒介して感染させます。

現在の日本では、蚊が病気をうつす可能性は高くはありませんが、かゆくなる、かゆくて眠れない、かきむしってしまう、シミになる、かきすぎて細菌感染を起こしてとびひ(伝染性膿痂疹)になる、刺されなくても寝ている間に耳元でキューンという音で近寄ってきて眠れない、といった問題を、蚊が引き起こしています。