茨城一家殺傷事件、容疑者の「過去の事件」を、朝日、読売、毎日、はこう報じた

現代ビジネス編集部

茨城新聞は地元紙だけに、逮捕翌日の朝刊一面に、<境一家殺傷 26歳男逮捕>の見出しで記事を掲載した。

社会面でも<急展開も見えぬ接点>、<犯行動機の解明焦点>と展開しているが、県警捜査本部の発表に基づく内容で、岡庭容疑者が過去に起こした、連続少女通り魔事件には一切触れていない。

全国紙でも毎日新聞は別件での逮捕から、今回の殺人容疑での逮捕に至る経緯は詳報しているが、過去に起こした連続少女通り魔事件については書いていない。

マスコミ各社が岡庭容疑者の逮捕を予期していたことは前述の通りで、茨城新聞、毎日新聞は、あえて少年時代の犯行に触れなかったと推測できる。

一方、朝日新聞、読売新聞の両紙は、いずれも社会面に掲載した記事の中で、2011年の連続少女通り魔事件に触れている。

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読売新聞は記事の後半で、<岡庭容疑者が2011年11月に埼玉県三郷市の路上で中学3年生の女子生徒の顔を刃物で切りつけ、翌12月にも千葉県松戸市で小学校2年生の女児を刺し、殺人未遂容疑で逮捕された>、<岡庭容疑者はさいたま家裁の少年審判で13年3月、23歳になるまでの相当長期間の医療少年院送致の保護処分が決まった>などと十行程度で報じた。

扱いがもっとも大きかったのが朝日新聞だ。

岡庭容疑者が2011年に少女2人に対する殺人未遂事件を起こし、医療少年院に送致されたという記述は読売新聞と同様だった。

しかしそれに加え、記事中で<過去の同種事件から容疑者浮上>と見出しを取り、少女らへの殺人未遂事件の裁判員裁判で、岡庭容疑者が、<『今のままでは、また(同様の事件を)やっちゃうと思う』と話した>と書いたうえで、<捜査関係者によると、茨城県警が過去に同種の事件に関与した人物を調べる中で(岡庭容疑者が)浮上した>と、11年の少女らへの殺人未遂事件と、今回の境町での一家殺傷事件を結びつけ報じている。

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