5人に4人は損をする
保険会社が今、最も力を入れて売り出しているのが「認知症保険」だ。
パンフレットには、「2060年には認知症患者が1154万人にのぼる」「要介護認定者は今や600万人以上に」といった脅し文句が並ぶ。

騙されてはいけない。この認知症保険は、とんでもなく無駄な買い物になる可能性が高い。
「一般的な認知症保険に60歳男性が加入すると、保険料は月4140円となります。
平均余命を迎える84歳まで払うとトータルで約119万円となりますが、認知症にならなければ支払った保険料はすべてどぶに捨てることになってしまいます」(ファイナンシャルアソシエイツ代表取締役・藤井泰輔氏)
男性の場合、80~84歳で認知症になる人は5人に1人だ。裏を返せば、認知症保険に入っても5人に4人はほぼ確実に損をする。