先月結婚を発表した、新婚ホヤホヤのフォーリンラブ・バービーさんによるFRaU web連載「本音の置き場所」(毎月1回更新)。前回は、前編後編にわたり彼との出会いや結婚に至るまでのお話を詳しく綴っていただき、さらには、パートナーのつーたんによる寄稿もお届けしました。

そして今回は、バービーさんのYoutubeやSNSに寄せられたコメントをもとに、夫婦間の収入問題について考えたバービーさんの本音を綴っていただきました。

バービー連載10回までが1冊になった初のエッセイ集『本音の置き場所』はこちら

 

収入が上がらないと結婚相手として認識されない

ことの発端は、YouTubeに寄せられた一件のコメントだった。

男ですが、収入が上がっていかないと結婚相手として認識されないんだろうなと常々感じます。偏見かもしれないのですが

これを読んだときに私は、「そうだよ、偏見だよ。収入によって結婚相手をジャッジするなんて少数でしょう。勝手に男らしさを背負って被害者意識が強くなってしまったのでは?」そう思ってしまった。

そんなことはないと証明しようと、SNSでアンケートを取ることにした。そして、その結果を引っ下げて、「ね?そんな女性ばかりじゃありませんよ!偏見はよしてください!」という動画作りまで妄想して、スマホを勢いよく手に取り、ひとり突っ走ったのは入籍を発表してから1ヵ月が経とうとしていた、ある日の夕方。

今、思い返せば偽善と言われても致し方ない迷惑な正義感だったと思う。いざ、蓋を開けてみると、色んな地獄が見えてきたからだ。

「さぁ、やっぱり人生は愛と勇気と希望」とアンパンマンみたいなことを考えおごっていた私は、まさに顔が汚れて力が出ない彼そのものになった。

女性が収入でパートナーを評価することは偏見なのか。その背景は何か。それは悪いことなのか考えてみた

写真提供/バービー