多くの人が知らない…東京五輪、定員超が応募した「スポーツドクター」の“リアル”

現場の医師が語る

今回募集があったスポーツドクターの仕事

東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会が行ったスポーツドクターの募集について、一部の報道によると定員200人のところに倍近くの応募があったことが話題となりました。(https://www.asahi.com/articles/ASP5D3DVWP5DUTQP00C.html)

コロナ禍で医療体制が逼迫している中での医療従事者の募集に、組織委員会に対しても応募した医師に対してもネガティブな意見が見受けられました。連日感染者数や重症患者数が報告され、緊急事態宣言が出ている中ですが、オリンピックなどのスポーツイベントに医療従事者は必要不可欠な存在です。

一人のスポーツドクターとして今回の募集やスポーツドクターの役割などについて考えてみたいと思います。

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今回募集があったのは主に競技会場内に設置される医務室などで対応にあたる医師です。オリンピック・パラリンピックの競技期間合わせて5日未満(3日程度も可)もしくは5日間以上の協力、1シフト当たり1時間程度の休憩を含む9時間程度のボランティア業務となります。

医務室ですので、観客の方が体調不良になった場合などに対応することとなります。オリンピックだけでなく、音楽フェスなどでも医務室は設置されますし、冬のスキーシーズンでは大きなスキー場や医療機関まで遠い場合にも医務室が設置されます。

会場の観客の規模に対して、何人当たり医務室1室というように設置の条件が決められています。そのため新国立競技場のように大きな施設の場合には複数の観客用医務室が必要となるため、その数だけ医師や看護師が必要になります。

観客の方に起こることとしては転倒などもありますが、夏の時期のため熱中症などの症状も起こります。スポーツドクターの募集と言ってはいますが、どのような医師でも行える業務となっています。

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