2021.06.04
# メンタル

「うつ病」の私が「孫正義」のマネをして起業したら、大失敗したワケ

気分が落ち込む、集中力が続かない、夜眠れない……。そんな「うつ」の人でも稼ぐことができる起業法と、ビジネスプランを教えてくれるのは、著書『うつでも起業で生きていく』を上梓した林直人氏だ。現在は成功をおさめている林氏だが、かつては孫正義を目指し、大失敗したことがあるという。その当時のエピソードをまじえながら、「うつ」の人が起業するときにやってはいけないことをアドバイスしてくれた。

孫正義が起業時に行ったこと

ソフトバンクグループの会長兼社長、孫正義氏のような生き方は、うつの人があまり参考にすべきものとはいえないでしょう。これにかんしては、私にも苦い経験があります。みなさんの参考になるかもしれないので、長くなりますが、一通りお話ができればと思います。

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私がちょうど大学3年生になる手前の話です。

当時はリーマンショック後で政権交代をしたこともあり、就職状況が非常に悪く、ゼミの先輩たちも就職活動には大変苦戦していました。そんな先輩たちの姿を見て、私は思いました。あれほど立派な先輩たちでも就職活動がうまくいかないのだから、私などはもう絶望的だと。そのとき、私は生命の危機を感じたのです。

そして私は起業することを決意しました。当時参考にしたのは、孫正義氏でした。

今にして思えば、一番参考にすべきではない起業家を参考にしてしまったものだと後悔しています。孫正義氏が起業時になにをしたのかなどを相当細かく調べて、同じようなことを別の業界でやろうと試みました。

 

話が長くなりますが、続けます。孫正義氏は創業時、ソフトハウスと呼ばれたソフトの開発元と、大型電気店とをつなぐ卸の仕事を始めました。ソフトハウスについてはハドソンという当時最大のメーカーと、大型電気店については、上新電機というこれも当時最大の電気店と手を組み起業したのです。

つまり、川上から川下まで、それぞれのトッププレーヤーと手を組むことで一気に制したのです。

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