2021.06.01
# ラーメン

「一蘭」カップ麺が490円でも「売り切れ続出」する納得のワケ

こだわりが本気すぎる…
taka :a(大石敬之) プロフィール

一蘭らしく、麺とスープで勝負

あらためまして「一蘭」とは、福岡県福岡市博多区中洲に本社総本店を構える天然とんこつラーメン専門店で、1960年(昭和35年)創業者の故・中原貞之氏が福岡県福岡市百道に開業した1軒の屋台「双葉ラーメン」が前身。その当時から「ラーメンの中央に唐辛子ベースの赤いタレを浮かべる」独自のスタイルを確立し、1966年(昭和41年)屋号を「双葉ラーメン」から「一蘭」に改めました。

実店舗の「天然とんこつラーメン」
“オーダー用紙” で好みのラーメンを注文できるのも人気の秘訣

現在の株式会社一蘭が運営している「一蘭」は、同社の代表取締役・吉冨学社長が先代(中原氏)から事業を受け継ぎ、1993年(平成5年)9月にオープンした福岡県福岡市南区の1号店「那の川店」を皮切りに拡大していきました。

おいしさだけを最大限に抽出した天然とんこつスープは、とんこつ特有の余分なクセを完璧に取り除き、男性のみならず多くの女性ファンを抱えることでも知られ、スープとの相性を第一に優先した生麺には特別な小麦を独自にブレンド。

そして、前述の屋台時代から受け継がれている、30種類の材料を調合・熟成させた “赤い秘伝のたれ” を中央に浮かべているのがアイデンティティとなっています。

カップ麺には3種類の小袋を別添
 

そんな一蘭のラーメンを忠実に再現したという「一蘭 とんこつ」には、粉末スープ・液体スープ・秘伝のたれと合計3種類の小袋を別添。いずれの小袋も食べる直前に加える “後入れ” で、おそらく熱湯を注いでから麺を戻している間、麺に余計な負荷を与えないための工夫。

ちなみに一般的なNB(ナショナルブランド)のカップラーメンに使われる麺は、大きく分けて「油揚げ麺(フライ麺)」と「ノンフライ麺」の2種類あり、どちらも保存性を高めるため、水分の含有量が3〜6%程度になるまで乾燥させているのですが、そもそもの製造方法が異なります。

たとえば「油揚げ麺」は文字通り “140~160℃の油で揚げて” 水分を飛ばしているのに対し、もう一方の「ノンフライ麺」は “80℃前後の熱風を当てて” 水分を飛ばしているのが特徴。今回の「一蘭 とんこつ」に使われている麺は後者となります。

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