2021.06.05
# 企業・経営

まだ英語社内公用語化? 日本企業が「真の国際化」のために今すべきコト

実施企業の国際感覚の欠落
大原 浩 プロフィール

膨大な時間を何に費やすべきか…

その他、資生堂も2018年10月をメドに本社部門の公用語を英語にすると発表している。この企業も「プロ経営者との二重苦」に苦しめられている。

英語の能力を磨くことを否定するのではない。努力は賞賛に値するが、グーグル翻訳やポケトーク、さらにはAI翻訳全盛の時代に、語学の習得に膨大な時間を費やすことに意味を見いだせないのだ。

その膨大な時間を、例えば「日本の文化を勉強する」などの時間に費やすべきだ。「自分の国の文化に無知な人間」が外国人から尊敬されないことは、「英語が達者な田舎者」ではない「真の国際人」ならすぐにわかることである。

ゴルフを始めると、練習して上達するよりもゴルフクラブをいくつも買い集めることに熱中する人がいる。いくら素晴らしい道具を買いそろえても、肝心のゴルフの技量が伸びなければ宝の持ち腐れだ。

英語を始めとする言語は、国際コミュニケーションにおけるゴルフクラブのようなものだ。相手から尊敬される知力、教養、国際感覚という「実力」を身に着けずして、「英語というゴルフクラブをぶんぶん振り回す企業(人々)」は海外の人々から失笑を買うだけである。

 

また、非合理で無駄なことを行う企業が繁栄するはずが無いことは、上記の実例でよくわかるはずだ。

日本企業が「真の国際化」を実現して、世界で活躍することを望む。

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