なぜ若者の間で「渡韓ごっこ」が流行るのか?大人は知らないZ世代の「遊び方」
最近、1996年〜2012年の間に生まれた「Z世代」と呼ばれる若者達の間で「渡韓ごっこ」という遊びが流行っているのをご存知でしょうか?
「渡韓」とはその名の通り、韓国へ渡ること。つまり韓国へ旅行しにいくことを指します。そして、「渡韓ごっこ」とは、お泊まり会のコンセプトを「韓国(旅行)」に設定したもののことです。
なぜ今、Z世代はこぞって「渡韓ごっこ」という遊びをしたがるのでしょうか?
おそろのパジャマで、韓国グルメやK-POPを楽しむ
元々Z世代の間で先述した遊びに似たようなものは行われていましたが、「渡韓ごっこ」という名前がついたことで、より広まっていきました。
渡韓ごっこは、家やホテルなどのお泊まり会で、韓国旅行で過ごす夜を再現します。
GUなどの手軽に買えて可愛いお揃いのパジャマを着て、韓国チキンをデリバリーし、白葡萄ジュースが定番のボンボンや梨ジュースなどの韓国のジュースを飲み、ハニーバターチップスなどの韓国の定番のお菓子も揃え……、このように実際に韓国で販売されているものを持ち寄って楽しみます。
他にも、プロジェクターなど大画面でK-POPアイドルのPVや韓国ドラマを見て、より韓国にいる感覚を演出することもあります。

「若者に人気の韓国グルメといえばチーズタッカルビじゃないの?」と思うかもしれませんが、今やその人気は落ち着き、韓国チキンが新たな定番となりました。
また、渡韓ごっこはあくまで韓国旅行に行った日のホテルで過ごす夜を再現するもの。チーズタッカルビは食べるとなるとホットプレートなどの加熱調理のできる家電を使うことが多いので家向きであり、渡韓ごっこにはあまり向きません。
気軽にテイクアウトやデリバリーができるチキン、特に店舗数の多いクリスピーチキンアンドトマトという店のヤンニョム味の甘辛いチキンが人気です。

最近ではデリバリーサービスが充実し、都心部だけでなく郊外など、サービス開始時期に比べ配達可能地域が非常に広がりました。
また、韓国料理を取り扱う店も新大久保だけでなく全国に展開、先ほど紹介した韓国のジュースやお菓子もわざわざ新大久保まで行かずともバラエティショップなどで購入できるため、手軽に入手しやすくなりました。誰でも簡単に渡韓ごっこを楽しめるのです。