タブレットを使いこなしている
その上、こちらに渡航した時に経験したホテルでの隔離生活ほど不自由というわけではない。コロナの状況によっては今後またいつオンライン学習中心になるかもわからないから、この機会に慣れておく必要がある。なんとかこの期間も楽しもう(私も)という考えに切り替えた。今は参観などで保護者が学校に行く機会がないため、私も先生の様子や授業の様子を垣間見るチャンスでもある。長女は授業をどのくらい理解して、どのくらい英語を使っているのか、気になっていてもなかなか知ることのできないことも知れそうだ。
まず、通常の通学から自宅学習になるまで2日間ほど猶予があったため、長女は学校の図書室から本をたくさん借りてきた(学校の図書室には日本語の本もいくつかあるようだ)。そして、普段授業で使っているタブレットを、自宅に持って帰ってきた。
このタブレットは学校から貸し出されているものだ。オンライン学習はこのタブレット上のミーティング機能で行われるのだが、しっかりとその使い方をレクチャーされたようだ。それぞれの授業が始まる1分前のアラームまでセット完了していた。

読み物系の読書アプリはこれ、課題提出はこのアプリ、先生のミーティングにアクセスするURLの書いてあるタイムスケジュール表はこれ、と私に色々教えてくれたのだが、その扱いの慣れっぷりは実に見事だと思った。さすがタブレットネイティブ世代。息をするようにスイスイ使いこなしている。
オンライン授業になる前から私は授業に関して常々疑問に思っていたことがあった。それは通学の初日、学校の持ち物の定番と言ったら筆箱でしょ、と日本の学校で使っていた筆箱を持たせたのだが、帰ってきた長女は開口一番「筆箱いらないっぽい、誰も持ってきてなかったよ」と言い、なんと次の日は持たずに出かけて行ったのだ。
そもそもカバンの中は空っぽで教科書らしきものも持っていく気配がない。どういうこと?と思っていたが、オンライン授業のおかげでその謎が全て解けた。