対面に勝るものなし

小学生向けの絵本がストックしてあるアプリを使って、まずは動物について調べるよう指示が出たので、長女となんの動物にする?と話しあった。そこで「シャチ」をチョイスする長女。早速シャチの絵本をアプリで見つけ長女と読んだ。シャチは英語で「orca(オルカ)」または「killer whale(こわっ)」といい、鋭い歯で魚、アザラシ、ペンギンなどを食べるらしい。

イルカのように、サインを発してお互いコミュニケーションを取れることを私も初めて知った。それを7行くらいの文章にまとめて、発表前に少し練習し、金曜日に堂々と披露した長女。その発表を受けて、先生がたくさん褒めてくれた。オンラインのおかげで親子で真剣にシャチのことを勉強して英語を学んだことは、私たちにとってとても楽しく充実した経験だった。

他にもオンラインで面白かったのが、体育の授業だ。ある日は借り物競争だった。家の中を駆け回って「鍵!鍵ちょうだい!」「動物だって!チョビはどこ?」と探しにいく私たち。そして借り物競走が一つ終わるたびに、シェアされたYouTube動画の腹筋やスクワット、ダンスを真似するよう指示される。家のなかでも趣向を凝らせば、思いっきり体を動かすことができるというのは、新しい発見だった。

初めてマーライオンを見て、感動!この時期だからか、マーライオンを独り占めできて、贅沢な気持ちになりました。提供/福田萌
 

5月中旬から6月中旬まで1ヵ月ほどオンラインの時間は続いた。家の中でもこのように、オンラインで充実した学びの体験ができたのは、いい時間だった。と同時に、私たちはこの時間を親子でコミットできる環境だったからよかったが、これが私がフルで働いていたり、子供の学年や学習レベルがもっと高かったり、または長男も在宅の環境だったら難しかっただろう。

そして、今週から再び長女は学校に通い始めたのだが、やはり学校で帰ってきたあとの充実した顔つきが違うし、私自身も肩の荷が降りたようにほっとしている。通常通り学校に通学できる良さやありがたさを、オンライン授業を経験したことで、改めて実感している。