整形に走った女性が背負う「負の十字架」

「デブブスといじめられ、給食のシチューには消しゴムのカス、コッペパンの中には誰が使ったかわからないティッシュが挟まっていることも。当時は給食は残してはいけなかったので、それを食べなくてはいけない。先生に食べたくないと言っても、先生もいじめられているのがわかっているのに、食べろと言っていました。今もいじめはあるかもしれませんが、閉鎖的な私の地域では一度いじめられると、もう一生その十字架を背負っていくしかない感じでした。もう毎日が死にたかった。自分の顔や体型を毎日のように呪っていた

そう語るのは、現在広告関連会社に勤める34歳の大森春香さん(仮名)だ。

小中高と地獄だったと語る春香さん。photo/iStock
 

しかし、現在の大森さんは、細見でマスクから除く目もとてもくっきりとしている。でも、その目は見事なアーモンドアイだ。目頭部分がかなり深く少し違和感がある。
「整形していますよ、お金も時間もめちゃくちゃかけていますから」と語る春香さん。

前編では、春香さんが物心ついてからずっと地元で「デブ」「ブス」と言われ続け、どこに行っても酷いルッキズムに晒された現状をお伝えした。上京した春香さんは、とてつもない「整形美容沼」に足を踏み入れていく。沼に堕ちていく彼女の人生を『不倫女子のリアル』、『貧困女子のリアル』 などの著書もある沢木文さんが取材した。

美容整形沼にハマった女性の過去に一体何があったのか……。
彼女の壮絶な人生は、前編に!
前編はこちらから