2021.06.23

不動産のリアルを見てきた私が「賃貸に住み続ける」ことを強く推せないワケ

本当にずっと住み続けられますか?
後藤 一仁 プロフィール

もちろん、もし家を所有する場合でも、ただ買えばいいというものではない。間違った買い方をした場合は、その場所のその家を買ってしまうことで、逆に人生がマイナスになっていってしまうこともある。そこは注意が必要だ。

しかし、そもそも賃貸は、誰かが物件を買って、それを事業として貸しているわけで、単純に考えても、同じグレードの物件であれば、借りる場合は買った人より多くのお金を払うことになる。

 

それぞれのメリット・デメリット

購入の最大のメリットは、当然ながら「自分のものになる」ということだ。

その場合、月々支払うお金は、住宅ローンの金利分はあるものの、元金の支払い分は自分に対する積立貯金のような効果があり、いずれは払い終わり、その後は固定資産税や管理費・積立金などの支払いのみになる。賃貸物件を借りているより支払うお金は劇的に少なくなり、その後の資産形成のスピードは劇的に早まることは言うまでもない。

逆に、購入のデメリットは、資産性のない物件を購入した場合「流動性が悪くなる」ということだ。選定する立地・物件によっては、購入することで流動性が悪くなり、その場所・物件に縛られることがある。

しかしそれは「流動性がよく、売ろうと思ったときにすぐ売れる、貸そうと思ったときにすぐ貸せる」という物件であれば、やはり借りているより買ったほうが有利ということになる。

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