2021.07.08
# マンガ

半年余りで1500万部超の大増刷。今なぜ『東京卍リベンジャーズ』がアツいのか。

担当編集者を直撃した
飯田 一史 プロフィール

目の前の1話1話をおもしろく

アニメ版『東京リベンジャーズ』はNetflixの「今日の総合TOP10(日本)」では最新話が更新された日などは1位になるほどの勢いを見せ、TikTokでもマイキーの演説シーンなどがミームとなって無数のユーザーが動画を投稿。

実写映画はもともとは2020年秋公開予定だったが新型コロナウイルス蔓延に伴い延期となって7月9日に公開、舞台は8月に3都市で公演予定と偶然も手伝ってタイミングが揃い、さらに人気が伸びる気配しかないと言っていいだろう。

 

「和久井先生が生み出した唯一無二のキャラの魅力、セリフの強さにたくさんの人が気づいてくれた。ここまでの爆発的な盛り上がりは週マガ史上でもなかなかないことで、ある意味もう我々の手を離れています。装丁を替えるとか宣伝を打つとか、そういう戦略でどうこうなるレベルの人気ではもはやないのかな、と。

だから僕らにできるのは、和久井先生といっしょにとにかく連載を毎週毎週おもしろくしていくこと。先々のことを案じるより、『最終章』に突入した目の前の1話1話に死ぬ気で向き合う。それが一番大事だと思っています。

緻密な計算に基づいて伏線を張って回収しているというより、実はドライブ感のある作り方をしている作品ですから、ぜひ最新話を追いかけて毎週楽しんでもらえたら嬉しいです」

土屋は『東京卍リベンジャーズ』の跳ね方から「ストーリーマンガって、長く続けていればいいことがあるんだな」と感じているという。

「内容がおもしろければ、見つけてもらうきっかけさえできれば売れる。おもしろければマンガはちゃんと売れる。それを改めて信じることができました」

■ 映画「東京リベンジャーズ」
2021年7月9日(金)全国公開
原作:和久井健「東京卍リベンジャーズ」(講談社「週刊少年マガジン」連載中)
キャスト:北村匠海、山田裕貴、杉野遥亮、今田美桜、鈴木伸之、眞栄田郷敦、清水尋也、磯村勇斗、間宮祥太朗、吉沢亮
監督:英勉
配給:ワーナー・ブラザース映画

関連記事