がむしゃらに暴走してきた

ずっと食いしばって、肩が上がるほど力を入れて生きていた。自費でピンの単独ライブを開催したり、お酒もとことん泥酔するまで飲み、仕事に繋がるならとスタジオ衣装のような派手な格好で知ってる人のいないパーティーに一人で潜り込んだこともある。肩パッドが顔の横ぐらいまでくる赤い革ジャンを着て相席屋に行ったこともあった。とにかく各方面に全力投球だった

写真提供/バービー

2年前にアキレス腱を切るまでは。身体は限界だった。ロケ中の怪我ということで、迷惑をかけてしまったという焦りと同時に、何故かホッとした気持ちもあった。これで、一旦立ち止まれる

-AD-

そこからラジオ出演を機に私は、自分の考えを隠すことなく発信していくようになり、活動のフェーズは激変し、世界はコロナに突入、結婚もした。

無理しすぎないで生きよう!自分を見つめて愛そう!という空気に、社会も変わってきている。そして、ずっと「やりたいことノート」に書き連ねるだけで何ひとつ実現できていないときに比べたら、私は今、やりたいことにも障壁がなく手を出しやすい環境にいる。とても幸運なことだと思う。

がむしゃらな暴走を止められた安堵感

だけど、何かを置いてきてしまったような。寂しいような虚しいような気持ちを、この梅雨時の淀んだ天気が憂いと共に連れて来た。

このセンチメンタルは何だろう

ここのところ、内容成分のわからない、ぼんやりとした不安を抱えている。

写真提供/バービー