男は、なぜ美女二人を殺したのか? 「冗談殺人事件」の悲惨すぎる結末

1928年8月、東京・新宿にある理髪店の2階で女性二人の遺体が発見された。

理髪店の主人である山本ゆみ(18歳・仮名、以下同)と従業員(内弟子)である阪本ふみえ(19歳)である。

容疑者として名前が上がったのは、ゆみの顔見知りである、山田朝雄(21歳)という男性。なぜ山田は二人を殺害したのか。

〔PHOTO〕iStock

イタズラ心が仇となる

7月31日深夜12時過ぎ、朝雄は、惚れているゆみと海水浴に行く約束を取り付けようと理髪店Yを訪れた。ゆみとふみえは出かけているようで店は留守だったが、二人と顔なじみでもあった朝雄はイタズラ心を起こし、家に潜んだ。

銭湯に行っていたゆみとふみえが帰ってくると、朝雄は暗闇からワーっと飛び出して二人を驚かせた。二人はいたって平気な顔をしていたという。その後、朝雄はゆみを海水浴に誘ったものの、やんわりと断られ、仕方なく店を後にした。ここまでであれば、他愛のない若い男女の戯れである。

 

しかし、事態は思わぬ方向へ向かう。

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