メンズメイクの“メンズ”が取れるのが一番の理想
VOCEの連載でりんたろー。さんは、男性がメイクすることについてこう語っている。
「若い世代を中心に、時代が確実に変わってきてるっていう体感しかなくて。メイクは、自分の個性を表現する自己プロデュースのひとつの手段なんだから、性別問わずにその手段を利用しない手はないって思うんだよね。だからこそ、男性メイクするべからず、みたいな空気感を蹴散らかしたいし、同時に、女性はメイクすべき、っていう空気感もなくしていけたらいいよね。手段は、各自が自由に選べばいいだけだと思うから。他人の評価を気にして自分の行動を変える必要はないし、誰かの自由に第三者が口を出すのも違うのかな、って」

そんな時代だからこそ、りんたろー。さんは「何のためにメイクをするのか」が大切だと考えているそう。
「女性誌での取材が増えると毎回新しいメイクをしてもらえるじゃないですか。そのたびに知らない自分に会えている気がして、毎回アップデートしている感覚が楽しいし、嬉しいんですよね。メイクって色やテーマを変えるだけで気軽に違う自分に会えるのがいい。それって性別に関係なく楽しいことだと思うし、それこそがメイクの醍醐味。昔から“モテメイク”という言葉がありますけど、それって“誰かに選ばれるための美容”だった。
でも今は時代が変わって、自分が選び、楽しめるものをセレクトしていく流れになっているんじゃないと思う。その中で、性別に関係なく僕たちもメイクを楽しんで良いんだよと、僕というフィルターを通して発信していけたらいいですよね。でも、ゆくゆく、メンズメイクは当たり前になっていってほしいので、メンズメイクのメンズが取れるのが一番の理想かなと思いますね。いつの日か誰でも分け隔てなく美容を楽しめるものになったら最高っすね」