ちょっと短めのおみ足にまるいボディ。唯一無二のフォルムを持つ、神戸市立王子動物園のメスのジャイアントパンダ「タンタン(旦旦)」。そのかわいい姿と優雅な所作から、親しみを込めて、“神戸のお嬢様”とも呼ばれています。
愛くるしいタンタンですが、実は現在25歳。人間で言うとおよそ70歳代という高齢パンダ。そして、中国への返還が決まっています。神戸で最後の時間を過ごす、お嬢様の様子を、動物園の休園日である水曜日にお届けします。

朝からやる気マンマン
取材日の神戸の天気は、曇りのち雨。午前中は青空も見え、最高気温は27度と暑い一日でした。この日のタンタンは、朝から心電図検査などの健康診断があり、パンダ舎の観覧は11時頃から開始予定。
飼育員の梅元良次さんによると、タンタンはやる気マンマン。6時30分頃からお部屋をウロウロしていたようです。
健康診断は順調に修了。10時50分には観覧開始となりました。健康診断と言っても、病状が悪化したのではなく、定期的に実施している検査のタイミングが、この日になっただけなのでご安心を。
観覧開始時には、お気に入りのタイヤにすっぽり収まり、竹を食べていたタンタン。



10分ほどで食事は終了。タンタンは部屋の隅へと歩いていき、金網に足をあててゴロンと横になりました。



寝ている姿にも、「かわいい〜!」の声が上がります。見事な巨大おにぎりの出来上がりです。

