本当に「生産性が高い人」が「効率」よりも大事にしているものとは…?
学びのプロが説く「できる人の共通点」1社会人教育に関するさまざまなサービスを運営する株式会社リカレントの松田航社長が「できる人に共通するやり方」を2回にわたり解説する。
「生産性=効率」だと勘違いしてないか
学生時代に上場IT企業でインターンをしていたとき、参画させてもらった部署がたまたま社長が統括する部署でした。その社長は、とてつもなく頭がよく、仕事も凄まじくできる方でした。心から感謝をし、また尊敬しています。そこで学んだ仕事ノウハウが、今でも仕事の仕方の根幹となっています。

その社長から言われた、「ゴールは?」と「GTDで調べてみてください」が生産性を上げる2つのポイントです。
生産性という言葉は多くのケースで「効率」と同義語として扱われています。しかし、実際には生産性とは一人あたりの付加価値です。
付加価値というとイメージしにくいので、粗利でいいでしょう。100円で仕入れたものを150円で売ったら、あなたの仕事の付加価値は50円です。自分の仕事が売上に直接関係ないと思ったら、「効果」と言い換えてもいいと思います。
効率を考え始める前に大事なのは効果を考えることです。いくら効率的にやっても、間違った方向に早く進んでいるだけだったら意味はないですからね。
「効果を上げる際にもっとも大切なことは?」と聞かれたらあなたは何だと答えるでしょうか。
・能力を伸ばすこと?
・やる気を出すこと?
・ロジカルに考えること?
・大量行動?
・スピード?
・丁寧さ?
・サービス精神?
・協調性?
いずれも大切だとは思いますが、これらより圧倒的に大切なことがあります。そのために重要な質問が冒頭の「ゴールは?」です。