2021.07.13
# エネルギー

「脱炭素」ブームのウラで、いま世界で起きている「本当にヤバすぎる真実」

したたかな奴だけが生き残る
金山 隆一 プロフィール

「これから石油の価格はあがる」と…

英蘭ロイヤル・ダッチ・シェルは、向こう数十年にわたり石油や天然ガスの上流開発事業を継続。仏トタールは2030年の売上構成の35%を石油、50%を天然ガスとし、そのキャッシュでLNG(液化天然ガス)や再生可能エネルギーへの投資を推進している。

つまり、石油メジャーは脱化石の世界を見据えながらも、収益の柱である石油やガスを今後も“温存”する戦略を明確に打ち出しているのだ。

それだけではない。ロシアのエネルギー大手ロスネフチのイーゴリ・セーチン最高経営責任者(CEO)は「これから石油の価格は上がる」と断言した。

ロスネフチはサウジアラビア国営石油に次いで世界で2番目に大きい石油会社だ。

ロシアのプーチン大統領とロスネフチのセーチンCEO Photo/gettyimages
 

このロスネフチがいま北極圏で14兆円の超大型の油田開発を進めている。その生産量は日量200万バレル。日本の石油消費量の半分に匹敵する巨大開発だ。

「世界の流れに遅れまい」と脱炭素に急激に舵を切り始めた日本だが、よくよく世界を見たわしてみれば、脱炭素戦略の中には化石燃料の狡猾な利用が行われているのである。

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