【アメブロブロガー・オギャ子の「捨てる育児」#22】
3人兄弟の母でブロガーのオギャ子さん(ブログはこちら)が子育てをする中で、「これは引き算できる!」or「いや、これは流石にできない…」と学んだことについて、自身の経験談から書き下ろしの漫画と写真とともに教えていただく本連載『捨てる育児』、第22回目のテーマは「子供の習い事」について。
子供が「やりたい!」と言ったことは、できる限り挑戦させてあげたい。とはいえ、それが“親の強力なサポートが絶対的に必要”なものだったら……皆さんはどうしますか?
「いろんなチャンスに触れさせてあげないと何が伸びるかわからない」「せっかく子供自らやりたいと言っているのに親が止めるのって良くないよね……?」「親の送迎、親同士の人間関係が大変すぎる!」など、どの家庭も同じように悩み葛藤するこの問題。習わせてあげたいけれど……と躊躇してしまう場合、何を基準にどう向き合うのがいいのでしょうか? オギャ子さん一家が辿り着いた答えとは?
オギャ子さんのインスタグラム「オギャスタグラム」でもまだ出していない、未公開エピソードをご覧ください。
オギャ子(おぎゃこ)
1982年、大阪生まれ。アメブロブロガー。マイペースなちゅんたん(長男)、心優しく激しさも持つゆいたん(次男)、甘え上手なほーちゃん(三男)という三兄弟の母。夫は輪郭が四角いことから「四角」と呼ばれている(オギャ子さん命名)。転勤族だったが、最近ついに一軒家を購入。四角さんも転職し、いまは家族みんなで大阪住まい。
イラスト・文/オギャ子
厄介な「お当番システム」も……
そもそも子供の本気度はどのくらい?
\右にスクロールしてお読みください!/
三男が学校から帰ってくるなり「今度の週末、クマ助くんと一緒に少年野球の体験に行きたい」と言い出しました……!!
(ここでの少年野球とは、民間の習い事ではなく、有志のもと成り立っているスポーツ少年団の事です。毎週末、小学校のグラウンドで練習や試合等を行います)
我が子がこんなことを言い出したら、皆さんはどうしますか?
野球だし、スポーツだし、健全な心を育みそうだし、子どもがやってみたいって言い出したなら一度お試しだけでもさせてみたらいいんじゃない?って思いますよね……。
私には簡単に「いいよ」と言ってあげられない理由があるんです……。
実は2年ほど前、次男が野球をやりたいと言い出して少年野球に加入したことがありまして。
次男が「やってみたい」というので体験に行き、本人が「やりたい」というので入部したのですが……
始めるのは簡単だけど続けるのは簡単ではありませんでした。
最初こそやる気満々だった次男ですが、回を追うごとにやる気メーターが失速していき……
朝、なかなか起きなくなってしまい……
しまいには「今日休む」と言い出すようになり……おいおいおいおい。
なんでよーー!!!
やりたいって言ったから始めたのにーーー!!!
平日と変わらない時間に「起きなさい!! 野球だよ!!!」って叩き起こすも、
「行きたくない」「休む」とか言って一向に布団から出ようとしません。
私は私で今週も(!)また! 欠席の連絡を入れるのがイヤで意地でも次男をたたき起こして嫌がる次男を家から追い出し野球へ送り出すという謎の逆転現象が発生。(ナニコレ)
さらに追い打ちをかけたのが定期的に回ってくるお当番です。
有志で成り立っているので、保護者のサポートが必須なのですが、私の物覚えが悪いのか、やる気の問題なのか……壊滅的に向いておらず、何度聞いてもコーチと監督の名前と顔が覚えられないんです。
合間合間にコーヒーを出すタイミングがあるのですが、渡す順番や好み、ちょっとしたルールがあるをロクに覚えられず、最終的にもうワケがわからなくなってコーヒーを出すのを一回飛ばす始末。うっ……
朝も超超苦手なのでそれまで好きなだけ寝ていられた週末まで早起きしないといけなくなったことにもストレスで、本人のやる気もないし、親の心も折れてしまって、光の速さで退部してしまいましたーーー!!!
だから三男が野球の体験に行きたいと言い出した時、真っ先に思い浮かべたのが
「一度辞めたチームにまた顔を出したくない!(どの面下げて……!!)
あのお当番を私がこなせる自信がまっ……たくない!!」ということでした。
三男には申し訳ないけれど、親のサポートが【かなり】必要なスポーツは我が家には無理です。
夫にも耳打ちして……どうしたかというと……
全力で「野球の練習がどれだけしんどいか」を力説!!
「朝から晩まで長いよ」
「思っているような練習じゃないよ」
「なかなかボール飛んでこないし、打てるわけじゃないよ、大半ヒマ」
「ほとんどの練習が地味」
「暑いし寒いししんどい」
考えられうる限りの「練習の辛さ」をアピールしまくりました。
それでも「どうしてもやりたい!!」と食い下がってきたら話も違ってきましたが、三男、あっさりと諦めまして(ガッツポーズ)。
「じゃぁダンスやりたい」(←ただしどこまで本気かわかりません・笑)
っていうので、
よしよしよし、ダンスしよう、ダンスにしよう、と言って速攻で野球から目線をそらせました。
子どものやりたいことに全力で頑張れる親に憧れるけど、親にも出来る事、出来ない事、向き不向きがあります。
我が家の場合、親のサポートがかなり必要な習い事は子どもがよっ……ぽど熱意を持っていないと協力できません。
というわけで子どものやる気を全力で摘んでしまいました。
ちょっと申し訳ないような気もしますが、無理なものは無理~~~!!!
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