2021.07.15
# 新型コロナウイルス

むしろ小学生の「熱中症」が危険…「基本マスク着用」な体育がハイリスクな理由

プールの中でも着けるべきなのか?
宮本 さおり プロフィール

「インフルエンザの場合、子どもが学校でもらい、大人が感染するというパターンが多く見られますが、新型コロナウイルスは7割が大人から子どもへの感染です。しかも、子どもの場合、感染してもほぼ全員が軽症または無症状です。

屋外でのマスク着用は熱中症のリスクもありますし、運動中のマスク着用は息苦しく、突然死のトリガーになる可能性も否定できません。成人と小児の対策を一緒にするのは考え直す必要があると思います」(同上)

昨年4月、小学校初のクラスター発生かとニュースになった富山市だが、同市教育委員会は種市氏を座長とする「新型コロナウイルス感染症対策検討会議」を設置、学校現場との連携を図ってきた。

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他にも保育園で保育師5人が感染しクラスターを疑われるケースがあったが、約150人の園児を調べたところ、園児の感染者はゼロだった。保育士や園児が感染した他の2つの園でも同様に数十人ずつの園児を調べたが、こちらも園児の感染者はゼロ。明らかに他のウイルスとの違いがあるという。

「インフルエンザや他のウイルスではこんなに子どもに感染が広がらないものはまずありえません。通常、ウイルス感染症というものは、子どもたちの世界では爆発的に伝播していきます」(同上)

同会議は、最新の医学的知見に基づいた子どもの感染対策に対するリーフレットを保護者向けに発行し、登下校時はバスや電車の中、人混みでない限り、マスクを外すよう伝えてきた。

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