2021.07.23
# 介護
夫婦で一緒に「有料老人ホーム」に入居したら「思わぬ悲劇」が待っていた…!
こんなはずじゃなかった田舎に住む両親の介護問題に頭を抱えている人は少なくない。特に、いざという時に両親をどんな施設に入れればいいのか、両親は同じ施設に入れたらいいのか別々のほうがいいのか…これまで経験をしたことのない現実に直面して、頭を抱える人たちは日本中にあふれている。
前編(『80代の両親を「田舎の老人ホーム」に入れた40代サラリーマン息子の「大後悔」』)では、地元に住む母親が脳梗塞で倒れたことをきっかけに、母親を老人ホームに入れることを決意したカズマさん(仮名、40代、神奈川県在住)の事例を紹介した。カズマさんはみずからが住む神奈川の近くのホームへの入居を進めたが、母親は地元を離れたくないということで田舎の老人ホームを選んだのだが、じつはそこから悲劇が始まったのである――。

老人ホーム「2人部屋」に入った田舎の両親
カズマさんは母親を田舎の老人ホームに入居させることを決めて、さっそく施設に相談に行きました。すると施設の相談員からは、「同じ施設でも、ご夫婦は別々の居室で暮らされるほうがいい」と提案されたそうです。
「でも、両親とも『同じ施設に入るなら、同じ部屋がいい』と譲りませんでした。僕としても、2人を引き離すより、一緒のほうが安心だと思いました」とカズマさん。
料金的にも、個室を2部屋よりも2人部屋を1室のほうが割安です。結局、両親は2人部屋に入居することになりました。
ところがこれが、思わぬ負担を母親に強いることになったのです。