【茨城から名門ハーバード】 現役合格の18歳が意識し続けた「1日の中で絶対に“しない”こと」
名門ハーバード大学に現役合格
今年、ハーバード大学に合格を決めた松野知紀(まつの・ともき)さんは、茨城県の公立中高一貫校の日立第一高等学校出身の18歳。生まれてからずっと茨城県で生まれ育ち、海外で暮らしたことも、インターナショナルスクールに通ったこともない。自らの努力で英語を習得し、海外大学の受験に必要な課外学習にも力を入れた。そんな松野さんに、幼少期の過ごし方や合格に向けての道のりについて話を聞いた。

自ら決めて取り組む性格
──松野さんは小さい時はどんな子どもでしたか。
習い事をたくさんやっていました。英会話は4〜5歳からで、小学生からはテニスや算盤、体操にスイミング、ピアノもしていましたね。
──複数の習い事は、自分でやりたいと思って始めたのでしょうか。
英会話は自分で見つけて始めたわけではありませんが、それ以外の習い事は全て、自分から「やりたい」と言いましたね。例えば、テニスは友達がやっていて「面白そう」と思って始めましたし、算盤は地元のイベントで「算盤作り体験」をした後に、自分で「やってみたい」と思って習い始めました。両親も「やってみたら」と否定せずに受け入れてくれたのがありがたかったですね。

──習い事では、どのような力が伸ばせたと思いますか。
スキルの面は、そこまで身についたとは思っていません。水泳ではレベル別でクラス分けされる教室に通っていたのですが、なかなか進級できなくて、今も特別上手に泳げるわけではありません。でも、友達やコーチと話すのが好きだったので、それが楽しくて続けていました。中学受験をしたので、小学生の間にほとんどの習い事はやめてしまったのですが、そうした経験全体が有益なものだったと感じています。
また、小学生の時はそこまで英語は上達しませんでしたが、英語を聞く耳ができたという意味では、英会話をやっていて良かったなと思います。また、学校外の友達とコミュニケーションをとる機会がたくさんあったので、知らない人とでもすぐに打ち解けれられる力も身についたと思います。
──中学受験することも、ご自身で決められたんですか。
小学生の時に、家の近くの公立高校に新たに附属中学校が新設されて、公立中高一貫校ができたんです。家から近いし面白そうだったので、「そこに行きたい」と考えて、自分で受験することを決めましたね。