「現実的」になった海外大学への進学
──実際に海外の大学を目指そうと決めたのは、いつですか。
「海外の大学に行きたい」ということは、小6くらいから言っていたのですが、当時は完全にノープランでした。小学校時代にハワイやカナダに旅行に行ったことがあって、好きな飛行機に乗れるし楽しかったから、海外に住みたいと思ったんです。そこで最短で長期間の海外在住を実現させるためには、海外の大学に行くのが一番いいという思考回路だったと思います。
──その後、海外大学への進学が現実的な目標になったきっかけはありましたか。
中学2年生の時にオーストラリアのシドニーに1ヶ月間の短期留学に行ったんです。そこで、これまでよりも、より深く違う国の文化を見る機会を得ました。現地の語学学校に行ったとき、授業のスタイルの違いや、様々な国から集まった同級生の考え方の多様性に実際に触れて、こういう場所ならもっと自分の良さを生かせるんじゃないかと思ったんです。
私が受けてきた日本の教育は、先生から生徒への一方通行で行われることが多くて、個々の生徒の感情や考えが全く共有されない環境には、ぼんやりと違和感を覚えていました。私は言いたいことがいっぱいあったから、「授業中にもっと意見を言う機会があったらいいのにな」と思っていたんです。そのあたりから真剣に海外大への進学を考え始めましたね。