食のスペシャリスト&グルメに精通する識者で構成される「FRaU Foodies」が、今イチオシの料理やスイーツなどをお届けします。これまでに10000個以上のパンを食べているパン好きモデル・パン野ゆりさんに、いつもと違ってワインをレコメンドいただきました。
米大統領主催のランチ会に採用
価格帯もリーズナブルなワイン
「アメリカで2013年にデビューしたばかりのワイナリー。数年前に北参道のカフェで出合い、ネーミングに一目惚れしました!」とパン野さんが語るワイナリーとは「ブレッド&バター」。最も急成長しているブランド100にランクインするなど注目を集めています。
確かに、パン好きのパン野さんがときめく名前ですが、文字通りパンとバターではなく、“信頼に足る”という意味を持ち、ワイン造りのエッセンスがその言葉に詰まっています。
そして「生活基盤」といった意味もあり、ライフスタイルに合わせたワインでありたいという思いも込められています。
ぶどうの産地はアメリカ・カリフォルニア州。冷涼で粘土質な土壌のソノマカウンティ、冷涼で砂礫(されき)質な土壌のモントレーのぶどうを使用しています。
「お家でのパン飲みの相棒です」というパン野さんオススメのシャルドネは、バニラ香やバターのニュアンスを感じる古き良きカリフォルニアワイン。
2015年11月に開催された、オバマ元大統領主催のTPPランチミーティングで飲まれるワインに採用されました。「ブレッドアンドバター」の名前を世界中に知らしめた一本です。
「スッキリしながらもバターのコクのような甘い香りとやさしい口当たりで、お魚料理にはもちろん、ホワイトソースを使ったお料理にも抜群。以前紹介した『プルミエメ』さんの朝食のようにムイエットにしたシンプルなバタートーストにもピッタリなはず!」
「重厚でフルーティー。しっかりと鼻の奥に抜けるのは、焼き立てのパンの香りのように甘くてやさしいマイルドな丸み!」というのが、カベルネソーヴィニヨン。
ステンレスタンクでマロラクティック発酵(ワイン中のリンゴ酸を乳酸と炭酸ガスに変えること)後に、50%アメリカンオーク、50%フレンチオークの古樽で9ヶ月間熟成しています。
「お肉料理の他にも、ドライフルーツがふんだんに入ったハード系のカンパーニュ、クセのあるゴルゴンゾーラやチーズ系のパンとも相性抜群です」
カベルネ・ソーヴィニヨンは、2021年2月に限定の「リザーブ カベルネ・ソーヴィニヨン」も販売。お金をかけて自宅で素敵なワインが楽しめるように、と誕生した1本7980円(輸入元小売希望価格)の高級仕様です。
フレンチオーク樽で16ヶ月熟成し、モカとブラックベリーの香り、香ばしいベーキングスパイスの味が長い余韻をもたらします。