F35B戦闘機の配備が進められている
防衛省は空母化される護衛艦「いずも」型に搭載するF35B戦闘機の配備先を宮崎県新富町の航空自衛隊新田原基地が最適と判断し、地元自治体に説明した。鹿児島県西之表市の馬毛島に開設を予定している自衛隊基地で訓練できることや広島県呉市に配備されている「いずも」型2番艦「かが」との連携を考慮した。

防衛省側の訪問を受けた新富町の小嶋崇嗣町長は騒音対策に取り組むよう求めつつも、「国防上、必要な計画だという認識は共有した」と述べ、好意的な反応を示した。
これまで政府が「憲法上、保有できない」と明言してきた攻撃型空母を保有するその日は確実に近づいている。
F35Bは、米国が米海兵隊向けに開発した垂直離着陸が可能な戦闘機。山口県の岩国基地に配備され、長崎県・佐世保基地の強襲揚陸艦「アメリカ」と組み合わせて運用する。
日本では2018年12月18日、当時の安倍晋三政権がトランプ米大統領に米国製武器の「爆買い」を迫られ、F35Aと合わせて105機を米国から輸入することを閣議了解した。このうちの42機がF35Bだ。
自民党が言い出して、官邸が推進
同じ日、「防衛計画の大綱」「中期防衛力整備計画」が閣議決定され、護衛艦「いずも」型を空母化することが決まった。
驚くのは「いずも」型の空母化は、自衛隊制服組からの要求ではなく、政治主導だったことだ。