増加する企業や芸能人アカウント、しかし課題も
これだけ多くの若者に支持されていることから、TikTokは若年層マーケティングにおいて「セキュリティの脆弱性が怖い」といったマイナスの理由だけでは無視できない媒体となりつつあるのも事実です。近頃では企業による広報アカウントの開設やTikTokクリエイターへのPR案件依頼などが増加しています。
TikTokがマーケティングの手段として注目されている証拠として、「若者のテレビ離れ」という言葉が叫ばれる昨今、マス施策(テレビや雑誌)ではリーチできない若年層にリーチしたい企業のニーズを捉えた総合広告代理店は続々とTikTokの人気クリエイターにアプローチしているという話を耳にしたことがあります。
こういった企業のTikTok市場進出について前出の伊吹さんは”とてもありがたいこと”と前置きした上で、
「企業案件と呼ばれるものが増えたことにより自分たちもお仕事が増えて、TikTokerと呼ばれるTikTokのクリエイターたちも少しずつ市民権を得てきたかと思います。ただ、やはり若者たちって企業CMだったり”誰か大人が仕組んだもの”というのにアレルギーがあるんですよね。そういう事もあってTikTokが人気になったと思うんです。実際、案件をやりすぎて信用がなくなったTikTokerもいます」
と話してくれました。
