ダマされるな! 個人が「分散投資」をしても、全然「リスク分散」にはならなかった…!

資産運用の方法は様々。人それぞれに投資にかけられる時間や目指す目的も異なるため、投資の手法が違うのはむしろ当然でしょう。

しかし、一般的には有効だと信じられてきた投資手法が現在では通用しなくなっていたり、その効果を誤解されたまま広まっているケースがあるのも事実です。そこで、私たちアドバイザーが、個人の資産運用についての相談にのってきた中で、気をつけておきたい話をお届けしていきましょう。

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「分散投資」は本当に必要なのか?

皆さんは「長期・積立・分散」投資が最も合理的で、おすすめだと聞いたことはないでしょうか? ここでいう「分散」とは、資産の投資先を分散するという意味で、国内外の株式・債券・REITなどに投資先を分けて投資をする「国際分散投資」を推奨されるケースが多いようです。

国際分散投資とは、世界中に投資をすることで、世界経済の成長とともに資産を増やそうというものです。そして、投資先資産を分散することで、特定の市場や商品に投資するのに比べて、リスクを抑えながら安定した投資成果を目指すことができると考えられており、メディアなどでもそうした主張を目にする機会が少なくありません。

しかし、これは本当に個人におすすめできる投資なのでしょうか?

よく投資の尺度を図るために、リスク(投資先の価格変動率)・リターン(投資先の期待収益)という言葉が使われます。株式がハイリスク・ハイリターン、債券がローリスク・ローリターンであるといったように、株価が上がれば債券価格が下がるように、逆の値動きをするという考え方も、一般的によく耳にします(もちろん実際の値動きにおいては、理屈通りではないこともしばしば起こります)。

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