ここ数年、パパ活というカジュアルな呼称で性商売に手を出す女性が増えている。
パパ活アプリを使って資金援助してくれる男性を探し、食事やデートあるいはその先の行為を提供して金銭を得ているのだ。
もちろん生活のために仕方なく、という女性もいる。しかし客観的に見れば体を売る必要などまるでない女子大生やOLまでもが、自発的にアプリに登録し、自らに値段をつけていた。
彼女たちはなぜ、パパ活に手を出してしまうのか。
筆者は20代〜40代の「パパ活女子」たちにインタビューを実施。そこから見えてきたのは、いま多くの若い女性たちが、経済面だけでなく精神的な意味合いでも「貧困」に飲み込まれているという現実だった。
※本記事は、パパ活女子がインタビューで語った内容を一切脚色せずにまとめたものです。決してパパ活を推奨する意図ではないことを注記します。
Twitterの「パパ活女子」に憧れて
名前:里緒奈(仮名)
年齢:25歳
職業:フリーター(秋葉原のメイド喫茶でアルバイト)
パパ活歴:9ヶ月
実は私……パパ活女子に憧れていたんです。
Twitterを見ていると、たくさんいるじゃないですか。次々とヴァンクリのピアスを新調したり、Diorの新作バッグをソッコーで手に入れたり、毎晩のように高級ディナーをご馳走になっている女の子たちが。
同世代なのに、自分とかけ離れた生活を送る彼女たちのことが単純に羨ましかったし、社会のウラというか、怖いもの見たさのような気持ちもあったかもしれません。
どんな世界なのか、そこに何があるのか、私も知りたい。同じ経験がしてみたい。

そんな風に考えていた矢先、看護師時代の同僚がパパ活していると知りました。
私も彼女も1年足らずで看護師を辞めてしまい、今は二人ともフリーター。連帯意識のようなものがあったからか、こっそり教えてくれたんですよね。
近しい友人がやっていると聞いたら、少なからず残っていた躊躇も消えました。
「里緒奈もやってみなよ」と促されるままアプリをダウンロードし、プロフィールを埋めたんです。すると翌朝にはメッセージがいくつも届いていました。