2021.07.31

相撲部屋で大麻使用が発覚…そのウラで大麻に起きている「巨大な変化」

日本でも議論が加速している
一般社団法人 大麻博物館 プロフィール

大麻は神道において、祓い清めをつかさどる非常に重要な存在である。横綱以外にも、伊勢神宮が全国の神社を通して毎年800万体以上を頒布するお札は「神宮大麻」と呼ばれ、神職の方が左右に振る棒状の祓串(はらえぐし)に付けたり、鈴緒(神社の賽銭箱の上に垂れ下がっている紐)などにも用いられる。大麻というとすぐに「違法な薬物」とイメージする人は多いだろうが、そもそもは私たちのアイデンティティーと密接に関わる存在なのだ。

これらの事実は、もっと多くの日本人が知るべきであると常々感じている。横綱に大麻の繊維を用いることが象徴的であるように、大麻は日本人にとって非常に身近な農作物であり、衣食住を支えてきた。このことを知れば、多少なりとも現在よりも冷静な議論が可能なのではなかろうか。

 

3.変わるアスリートと大麻の関係性

力士という存在がアスリートと定義されるのか、という点についてはここでは論じない。しかし、日々ストイックなトレーニングを積み重ね、慢性的な痛みとも向き合う必要があるのは間違いない。実は近年、海外でアスリートと大麻の関係は大きく変わっている。

MLB(Major League Baseball)ではすでに禁止薬物リストから排除されているほか、NHL(National Hockey League)では禁止されているものの、大麻の使用で処分が科されることはない。 NFL(National Football League)では、大麻使用の罰則を出場停止処分から罰金に緩和するなどの措置をとっている。

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