2021.08.01

成功する「ビジネスマン」が心がけている「縦人間と横人間」という観察術

真理の追求と他者への愛を両立させる

人間をどのようにとらえるのかがビジネスの基本

沼田功氏は、楽天、サイバーエージェントなど約70社を公開に導いた「名うての公開請負人」として有名だが、真言宗の僧侶である「沼田栄昭」という側面ももっている。

だから、「デフレ社会からインフレ社会への転換期。これからどんな経営にシフトすれば勝てるのか」(主催:興和サイン(株))などのセミナーでご一緒させていただくのと同時に、真言宗全般や唯識などの仏教の教えを乞うことがしばしばある。

そのような会話の中で、ヒントをいただいたのが「縦人間と横人間」という形で人間を「観察」する手法である。読者になじみが無い言葉だと思うので、以下で解説していく(あくまで私の視点で沼田氏の考えそのものでは無い)が、経済やビジネスにおいて「人間の本質・性質」がきわめて重要であることは間違いないだろう。

例えば、「景気」の「気」は「気分」の「気」であり、人間の経済活動に「人間の心や感情が大きな影響を与える」象徴である。

2018年に財務省(大蔵省)OBの有地浩と人間経済科学研究所を立ち上げたのも、「人間(の本質)と経済活動とは切り離せ無いから同時に研究すべきである」との思いからだ。

 

実際、経済学の祖ともいえるアダム・スミスは、グラスゴー大学の倫理学、道徳哲学の教授であり経済学者ではなかった。

by Gettyimages

有名な「国富論」(筆者書評)も、「道徳感情論」(筆者書評 )という人間の本質に迫る大著の中の「人間の経済活動にかかわる部分」を抜き出し、一種の別冊として企画されたものである。

人間の本質と経済との関係を探っていくためのガイド役は色々と存在するが、「縦人間と横人間」というものも、その中の重要な1つだと考える。

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