フリーアナウンサー中村仁美さんのFRaU web連載「騒がしくも愛おしい日々」(毎月1回・第1水曜日更新)。さまぁ~ずの大竹一樹さんとの結婚後、母として、妻として、そして一人の女性として、感じたこと、考えたことを、中村仁美さんならではの目線で綴っています。
今回は、3人兄弟を育てる中で、どうしても長男くんに特に期待して口出しをしてしまうという中村さんが、担任の先生に言われてハッとしたことや改めたことについて教えてくださいました。夏休みに入り3兄弟全員が家で過ごす今、中村さんが日々抱いている葛藤と反省とは……?
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何度言っても聞かない・やらない…
夏休み早々にイライラが爆発!
両家の親のワクチン接種が、大きな副反応なく無事に終了しました。
続けて、私、そして夫も1回目のワクチンを接種。
当初、打つか打たないか悩んでいたのですが、夫の「え? 打つに決まってんじゃん」という何の迷いも感じさせない言葉におされて、私も予約。
それでも打たない派の主張に心揺れ動く時もありましたが、打ってしまえば後悔はなし。
気がかりだった副反応も、そうですね、子供におもちゃで殴られたくらいの腕の痛みが2~3日続いたのと、いつも通りの倦怠感、それから……無性にパンが食べたくなった、くらいでしょうか。
夫も、打つ前からの倦怠感と、腕の痛みのみ。
今までで一番痛くなかった注射だったようで、ワクチンがちゃんと入っていたのか逆に心配になったそうです。
危惧すべきは2回目。
2回目の副反応が酷かった、という体験談をよく耳にしていたので、解熱剤を用意し子供たちのスケジュールを調整、数日前からドキドキしながら臨みました。
午前中に打ち、夕方から前回よりも強めの腕の痛みが。
その後、夜になっても翌日になっても、発熱や関節痛など一切なし。
え? なし??
拍子抜けー!
あんなに身構えていて何もないと、寧ろ少しくらい副反応があっても良かったのに!? ……なんて、一周しておかしな感情になってしまいました。
せっかくなので、家族には猛烈な“体だるいアピール”をしておきましたが、やっぱり副反応はないに越したことはないですね。

そんななか、コロナ禍での二度目の夏休みが始まりました。
言わずもがな、朝からイライラが止まりません。
いつもなら、お友達とイベントや泊りのキャンプに参加させ、息子達のいない寂しい夜を過ごしたりするのですが、今年も去年に引き続き、家族だけでの夏休み。
子供達が朝からずっと家にいるため、在宅ワークが思うように進まない焦りと、いつも以上に目につく息子達の言動が相まって、夏休み序盤だというのに、すでに爆発!
去年の方が、今より窮屈で我慢を強いられた夏だったのに、慣れでしょうか? こちらはワクチンとは逆に、去年ほど身構えていなかったせいで、早めに爆発してしまいました。
悪ふざけや喧嘩は何度言ってもやめないのに、宿題や脱ぎっぱなしのパジャマの片づけは何度言ってもやらない。試しに何も言わなくても、やっぱりやらない。
大きな声で怒っても、はたまた静かに諭しても、結局またすぐに同じことを言い続けなくてはいけません。1つ1つは些細な事なのに、それが毎日、数時間おき、数十分おき、数秒おきに巻き起こると……しかも、タイミング悪く、そんな時に限って三男が牛乳をこぼしたり、愚図ってダッコダッコで大泣きしていたり。見渡すと部屋は散らかっていて、洗濯機の終了音も鳴っている。ああ、まだお皿も洗っていなかったっけ。
ダメ押しに次ぐ、ダメ押し……。
全然、夏“休み”じゃないし!!