メルカリでは「中古品」ではなくて「野菜を売る」のが正解だった…!
「プロセスエコノミー」で稼ぐ時代へ前編記事『5年後に「稼げる人」「稼げない人」の差…いま大注目される「プロセスエコノミー」のすごい正体』に引き続き、『プロセスエコノミーあなたの物語が価値になる』を上梓した尾原和啓さんがプロセスエコノミーの正体を語り尽くす。尾原さんは「メルカリでは野菜を売れ」と言うが、その真意とは――。
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ーー著書『プロセスエコノミー』が話題です。ヒット商品が出ればすぐに模倣されて、飽きられるスピードもどんどん速くなっている。そんな時代には「最終商品」そのものよりも「プロセス」そのものにより大きな価値が出てくるという話を前編ではうかがいました。一方で、ではその考え方はわかったとしても、それをどう実践・実装すればいいのかと悩む人も多いかと思います。
著書の第三章ではまさに『プロセスエコノミーをいかに実装するか』ということを取り上げています。ここでいう「実装」って、マインドを変えるってことなのですね。
尾原 プロセスエコノミーっていうのは、お客様や仲間と一緒にずっと冒険をやり続けていくわけだから、それが実現できる仕組みがなければ上手く動かないわけですよね。
その基本姿勢を作る話として、時代は『正解主義から修正主義』に変わってますよというお話を例として出してるんですね。
ーー変化の時代における考え方のお話ですね。

尾原 そうです。まさに今は変化の時代なので、昨日まで正解だったことが明日不正解になっていたりする。今までのモノ作り時代は、「まだ世の中にない商品を出せば勝てる」という話だったので、その正解を「高品質低価格でいかに早くお客様に届けるか」が、もの作りの時代の勝ちパターンだったんです。
ーーはい。高度経済成長のときですね。
尾原 でも変化の時代は、取り敢えず何かをやってみて、ズレがあれば修正し、いいところがあればドンドンそこを増幅していくっていう修正主義、さらに今だと高速回転で修正をしていく“高速修正主義“に変わってきている。