【アメブロブロガー・オギャ子の「捨てる育児」#24】
3人兄弟の母でブロガーのオギャ子さん(ブログはこちら)が子育てをする中で、「これは引き算できる!」or「いや、これは流石にできない…」と学んだことについて、自身の経験談から書き下ろしの漫画と写真とともに教えていただく本連載『捨てる育児』、第24回目のテーマは「子供のお手伝い」について。
小学校の夏休みの宿題に、「家のお手伝い」が出ることもあるといいます。もちろんお手伝いをやってくれたら嬉しいものの、子供に任せると思った以上に時間がかかったり、子供だけでやらせるには少し危険なものも……。とはいえ、「宿題」としてやらないといけないならそれも考えなければならないし、子供が何かを手伝おうとしてくれるやる気の芽を潰したくもない。一緒に暮らすのに子供が自分事として家のことをやってくれるようになっても欲しい……では親はどうしたらいいのでしょうか?
3児の母であるオギャ子さんが考える、「お手伝い」とは? 自身の子供の頃の経験とともに、悩ましい葛藤と本音を教えてくれました。
オギャ子さんのインスタグラム「オギャスタグラム」でもまだ出していない、未公開エピソードをご覧ください。
オギャ子(おぎゃこ)
1982年、大阪生まれ。アメブロブロガー。マイペースなちゅんたん(長男)、心優しく激しさも持つゆいたん(次男)、甘え上手なほーちゃん(三男)という三兄弟の母。夫は輪郭が四角いことから「四角」と呼ばれている(オギャ子さん命名)。転勤族だったが、最近ついに一軒家を購入。四角さんも転職し、いまは家族みんなで大阪住まい。
イラスト・文/オギャ子
結局「一番嬉しいお手伝い」は……?
\右にスクロールしてお読みください!/
みなさーん!!夏休みのお手伝い、どんな感じですかーー!!!
夏休みの宿題で学校によっては「お手伝い表」もありますよね。
我が家も持って帰ってきました。
一言日記の欄にお手伝いをしたかどうか〇する欄がついてるんです。
ただお手伝いをさせるって実はハードルが高い!
お手伝いは親の技量と器の大きさを試されているんじゃないか……とすら思います。
親の性格の組み合わせにもよると思うんですけど、我が家の場合でいうと次男が料理をやりたがるんです。
子どもってお手伝いの中だと料理に食いつく傾向強めじゃないですか?
ただ親側からすると料理だけは手伝ってほしくいないっていうパターン多めな気がします。
私もそうなんですけど、自分でやったほうが圧倒的に速いんですもん!!
急いで作ってる時に限って「炒めたい」とか言ってきて、ひとつしかない木べらを兄弟で取り合いし始めて
コンロ前でギャースカ喧嘩し始め「うるさぁぁぁあい!! 危ない!! あっち行って!!!」と追い出すこと多々……。
ダメですよね~~。
やる気のあるうちにきちんと教えてあげればいいのに……て思うんですけど、どうしても自分の都合を優先してしまいます。
結局三男にはどうなっても支障のない「靴を並べる」をやってもらってます。
5秒ぐらいで終わる(笑)。
私自身の話でいえば、私、子どもの頃全然お手伝いしていなかったんです。
母親が自分の家事にこだわりのある派だったので私がお手伝いしたいって言った時にはいつも窓枠を拭かされていました(笑)。
子ども心としては「なんでいっつも窓なんだ!! もっと面白いこと(料理とか家事らしいこと)をしたい!!」て思っていました(記憶だと大体5~6歳)。
大人になった今なら何故窓枠しか拭かせなかったのか理由が分かりますが、今度は大人になったらなったで私の家事のやり方と実母の家事のやり方で合わなくて決裂することもありました。
例えば洗濯。
母は脱水した後、干す前に一度全部の洗濯物を畳むんです。
一度綺麗に畳んでからベランダに持って行って干す、という何十年も続けてきたプログラムが彼女の中に存在しているんです。
一方私は、干す前に綺麗にすればいい派だから洗濯機から取り出してぐちゃぐちゃのままベランダに持って行きます。
すると今度は母がこのやり方が気にくわなくて、結局全部自分で畳み直してから干すんですーー!!
そんなの見たら私はやる気を失くすじゃないですか~~。
「じゃあもう最初からお母さんがやってよ」と。
母も私も決してどちらも歩み寄らない(笑)。
結局お手伝いをお願いする方はお願いする方で任せた以上、相手にゆだねられるかどうかだし、お手伝いをお願いされた側としては相手のやってほしいやり方に寄せられるかどうか。
これは子どものお手伝いだけに関わらず夫婦の間でも起こる事だと思います。
我が家の場合、夫は私よりも自分の家事のやり方にこだわりがある派なので、子どもだけでなく妻の私にさえ自分の担当の家事は触らせたがりません。
逆に私はこだわりがないので夫が先手を打って子ども達の身の回りの世話をやってしまう事に対して「過保護だな」「もっと子どもにやらせればいいのに……」と内心モヤモヤする日も。
夫は子ども時代には子ども時代にしか出来ない事、勉強・遊びをしてほしい。
家事を身につけるのは大人になって一人で生活せざるを得ない状況になったら出来るはずだから、今しか出来ない子どもの生活を大事にしてほしい、という想いがあるようです。
一方で私は子どものうちから生活力はどんどんつけていってほしいし、親がなんでもかんでもやってあげなくていいと思っています。
共同生活なので家族5人みんなで少しずつやれば一人の負担が減るわけだし!
毎日固定して「米を研ぐ」とか「お風呂掃除をする」とか義務化させるのは自分の性格にも合っていないのでやらせていませんが、「ちょっとこれもって~!」とか「機械繋げて~~」とか気が向いた時に呼んで手伝ってもらってます(こっちの方が子どもからしたら面倒くさいかも)。
結局のところ、夏休みだからいつもと違う何かを課すよりも、
脱いだものは洗濯機に入れる、使ったものは元に戻す、自分のことは自分でやる、これを繰り返してくれることが親にとっても最大のお手伝いじゃないかと思います。
自分の事は自分でやるって大人の世界から見たら当たり前のことなのでいまいち「お手伝いやった感」に欠けるし、どうもお手伝い表に書きづらいのですが(笑)。
そして、子ども達が小さかった頃には「いいから!」とか「あっち行って!!」て追い出してたのに、大きくなってきたら急に「ゴロゴロしてないで手伝ってよ!!」とかキレ始めるので私って勝手だなと思いつつ、親って大なり小なりこんなものなのかな~と正当化しています。
へへへ。
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