2021.08.19
# FIRE

「FIRE(早期リタイア)」前に私が感じていた「15の不安」…FIRE後には解消できたか?

私は2020年秋に、新卒以来25年間勤務した会社を退職してFIREしました。

退職の直前、資産は約1億円あり、配当収入もありましたが、いろいろな不安が頭をめぐって、退職することには気力を使いました。組織の束縛から解放される楽しみを感じはしていましたが、退職日が近づくと、それ以上に組織から離れることの不安の方が大きくなり、「FIREは楽園!」と100%肯定的な気持ちでは前に進めなかったのが現実です。

ところが、実際にFIREしてみると世界は変わりました。不安に感じていたことはひとつも具現化しなかったのです。幸運にも『今日からFIRE!おけいどん式 40代でも遅くない退職準備&資産形成術』という本まで出版し、1年ほど経過した今では、やり甲斐や生き甲斐、承認欲求の充足など、安定した生活が送れています。

この記事では、FIREする前に私が感じていた不安、退職後数か月、実際にFIREしてみてその不安はどうなったか、FIREのために準備すべき3つのことについて記述していきます。

FIREする前に感じていた「15の不安」

退職前、FIREに対して、どんな気持ちでいたのか? 何が不安だったのか?

1 暇で仕方がない、時間がすぎない
2 やり甲斐のない生活に楽しさがあるのか
3 所属がなくなると不安だ
4 承認欲求が枯渇するのではないか
5 人間関係の変化についていけるのだろうか
6 仕事しないことが寂しくなるのではないだろうか
7 家族が納得するか
8 会社の人にどう思われるか心配
9 平日ぶらぶらする世間体が気にならないか
10 社会貢献の不足感とどう向き合うのか
11 リタイア後の生活が描けない
12 また働きたくなったときに仕事が見つかるのか
13 資産が減ることにメンタルが耐えられるか
14 仕事を通じての運動量がなくなり健康維持はできるのか
15 不安が新たな不安を呼び続けないか

こんな風に、私は次から次へとネガティブな感情を抱いていました。

Photo by iStock
 

この不安感情は退職日が近づくにつれて増大しました。そして、ピークを迎えたのは、会社に退職届が正式に受理され、稟議決裁がおり、私の退職が決まった日、つまり後戻りができなくなったその日でした。何とも言えない、不安感情に見舞われました。これが増大していくのかと、次から次へと不安が襲ってきました。

ところが、意外にも、翌日以降、その不安感情は徐々に減っていきました。そして、退職日には不安も残るものの比較的すっきりとした気持ちでした。

SPONSORED