からっぽだった時間にできた「帰る場所」
──ReoNaさんは現在、番組の準レギュラーとして参加し、不定期でコーナーも担当されています。毎週のように感想もSNSにアップされていますよね。
ReoNa:「今日はさすがに眠くなるかもなぁ」と思うんですけど、「この作品も好きだなぁ」「良い曲だなぁ」って。番組を通して出会いもあればなつかしさもあって。その一つひとつが、あの3時間をすごくあっという間に感じさせてくれているなと。
豊田:ありがとうございます。リスナーの鑑ですよね(笑)。
──ReoNaさんは番組の「いちファン」と公言されてますね。
ReoNa:はい。それまで、土曜の深夜って朝方まで起きていることが多かったんです。アニメを何本か見て、その興奮冷めやらぬまま朝を迎えて。今までひとりでSNSを見てた時間に、ラジオという、出会いやつながりをくれる時間ができて、いつもは空っぽだった時間にパーツがハマったというか。そんな感覚があります。
──ハチパレは、ReoNaさんをはじめ、YOASOBI、Adoなど、さまざまなアーティストのラジオ初出演や全国初オンエアが多いですよね。ラジオをきっかけに作品や楽曲を知ったという方も多いかと思います。
豊田:アーティストさんが大阪に来るときに、ひとつ帰りたい場所と思ってもらえたらうれしいなと。「ここだったらいろいろな話ができる」と思っていたらいいなと思っていて。それにアニメきっかけでアーティストさんの曲を知ったリスナーが、人柄も知って、他の楽曲も好きになっていってくれたら、番組としてもうれしいなと思っています。いろいろな形で出会いになっているのなら本望です。
ハチパレDJ・豊田さんが考える「寄り添う」
──音楽で人に寄り添うReoNaさんと、作品やアーティスト、さらにリスナーに寄り添うハチパレ。番組とReoNaさんの共通点として“寄り添う”が挙げられるのかなと思います。
ReoNa:番組を受け取っている“いち”リスナーとして、ほのちゃんも、ハチパレ“中の人”の中西さん(中西史典 番組ディレクター)も、作品が大好きで、アニソンが大好きで、アーティストさんの伝えたいこと、作品の中にこもってる熱を紐解いてお届けしていて。ReoNaとしても、作品に対する寄り添い、伝えたい想いをお届けしているので、その熱のようなものが通じられていたらいいなと思っています。
豊田:“寄り添う”というのは共通のテーマなのかもしれません。ラジオってこの番組に限らず、一人ひとり違う環境で聴いていて。「自分のために喋ってる」って思ってもらえたらなって。番組としては明るくにぎやかにお届けしていますけど、「この時間に生放送で喋ってくれる人がいる」というだけでも元気になってくれたらいいなと思いながら放送しています。
