ごく自然体の佇まいの中に、凛とした芯の強さを感じさせる美しい人、石橋静河さん。体が泳ぐようなオーバーサイズのメンズ服は、飾らない素顔の彼女によく似合います。


「服を選ぶのは、インスピレーション。メンズの服を着ることも多いです。体が締め付けられなくてラクですし、メンズを着たときのほうが逆に女性らしく見えることもある気がします。古着もよく着ます。出会いだなと思うものが好きなんです。例えば、旅先で見つけた服は記憶と一緒に残って、思い出にもなる。そういうのが楽しいんですよね」

「一昨年の暮れぐらいから星野道夫さんの本を読むようになって、めちゃくちゃハマって。ネイティブアメリカンの人たちの暮らしに寄り添って、素敵だなーと。私が住んでいる都会は、星野さんの本の世界からは遠く離れていると思っていたけれど、そうではなく、実はつながっているんだなと気づかされた。そうしたら環境のことなども身近に感じるようになって、自分に何ができるのかということもすごく気になり始めたんです」