2021.08.30

インフレ経済突入で、今度こそ日本は「勝ち組」になるかもしれない

転換間近の「ゲームのルール」

インフレのプラス面とマイナス面

米国でもステルス値上げが横行し、人件費の上昇傾向も明確だ。もちろん、原油をはじめとするエネルギーや食料価格上昇の影響は避けられない。インフレは一時的だというパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の言い訳が空虚に聞こえる。

パウエルFRB議長  by Gettyimages

米国だけではなく、当然日本にも「インフレの波」がやってきていることについては、6月1日公開「『ステルス値上げ』のウラで、いよいよ日本経済に『巨大インフレ』が襲ってくる…!」、4月30日公開の「いよいよ『大転換』の時代に突入…『インフレ』と『金利上昇』はすぐそこまで来ている!?」を参照いただきたい。

少なくともバブル崩壊後の4半世紀以上、さらに言えば1973年第1次、1979年第2次のオイルショック以降おおよそ半世紀、「本格的」なインフレを日本は経験していない。

その負の側面については、8月3日公開の「金利が上がれば日本も米国も『財政』が破綻する、その先に何が?」で述べた。

民間においても、7月3日公開の「『デフレバブル』崩壊! 目先の浮利に走った人々はどうなる?」、6月7日公開の「さらば『デフレ経済』…これから『伸びる日本企業』『消える日本企業』を全公開!」で解説したように、これまで「勝ち組」と思われていた企業が一気に「負け組」に転落する事例が多発するであろう。

だが、インフレは負の面以外にプラスの側面も多くある。その進行速度にもよるが、「これまで世界で最もデフレに苦しめられてきた」といえる日本に「追い風」となる部分も少なくない。

まず、6月19日公開の「米国企業が『デフレ』に強く、日本企業が『インフレ』に強い、納得の理由」が存在する。

また、7月31日公開の「インフレ到来で金融大逆転が起こる…!?『金融ベンチャー』が瓦解し『銀行』が復権する」ことも十分考えられる。「ダメな業種ナンバーワン」と思われている地銀を中心とする銀行が復活することも十分あり得る。逆にフィンテックなどが「ダメな業種ナンバーワン」に転落していくであろう。

もちろん、金融業界だけではない。日本全体でも、すさまじい「環境変化」が起こるが、それはおおよそ6500万年前に恐竜を絶滅させたと言われる巨大隕石が人類の祖先である哺乳類の大躍進を招いたのと同じ朗報である。

 

おおむね、これまで勝ち組あるいは最先端ともてはやされていたITなどの業種が恐竜であり、「旧式」と馬鹿にされていた産業が哺乳類である。

恐竜が絶滅に向かう中で、哺乳類のように陰に隠れていたビジネスが全盛になるのだが、その「哺乳類ビジネス」に日本は圧倒的な強みを持っているのだ。

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